GCE/GCP の東京リージョン内部と米国リージョンまでのレイテンシーの計測をしてみた。

2017.12.20 21:27

GCE/GCP 東京リージョン レイテンシー

ノマドです。

Google Cloud Platform の VM である Google Compute Engine(GCP) で東京リージョンと米国にいくつかホストを設置してレイテンシー(遅延時間)を測ってみました。

2017年12月時点で東京リージョンには、ゾーンが3箇所(A,B,Cゾーン)存在します。

まずは、東京リージョン内のゾーン間でレイテンシーを測ってみました。

因みに、GCP でいう東京リージョンとは、asia-northeast1 のことです。

# 東京リージョン zone A to zone B
rtt min/avg/max/mdev = 0.258/0.468/1.661/0.487 ms

# 東京リージョン zone A to zone C
rtt min/avg/max/mdev = 0.208/0.332/1.039/0.225 ms

東京リージョンのゾーン間は、0.4ms 程度でした。

近いですね。

次に、東京リージョンのゾーンAから米国の West, Central, East のそれぞれのレイテンシーを計測してみました。

# 米国  West
rtt min/avg/max/mdev = 91.051/91.676/93.479/0.910 ms

# 米国  Central 
rtt min/avg/max/mdev = 123.082/124.708/126.207/1.140 ms

# 米国  East
rtt min/avg/max/mdev = 160.755/161.023/162.344/0.467 ms

やはり海を越えるとけっこうな遅延がありますね。

日本に近い West でも 91msec 程度のレイテンシーがあります。

Google は、独自に海底ケーブルも敷設しているということなので、この計測の通信も Google の海底ケーブルを通過していると思われます。

そして、さすが米国です。

広い。

東西で 70msecも差がでました。

最後に都内某所に設置してます私の監視サーバーからもレイテンシーを計測してみました。

# 米国  West
rtt min/avg/max/mdev = 93.605/93.717/94.116/0.154 ms

# 米国  Central 
rtt min/avg/max/mdev = 127.623/127.766/128.558/0.384 ms

# 米国  East
rtt min/avg/max/mdev = 161.051/161.341/163.115/0.681 ms

ほぼ同じですね。

平均値で2〜3msec程度遅くなっている、といったところでしょうか。

Google の東京リージョンから私の監視サーバーまでの距離が2〜3msec 程度ということでもありますね。

米国にサービス用のサーバーを設置する予定は今のところ無いのですが、なんとなく興味があったので計測してみました。

ということで、GCE の東京リージョン内部と米国リージョンとのレイテンシーの計測結果でした〜。

米国は、遠くて広い!

ノマドでした〜。

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